クマはなぜできる?
寝不足の時や、仕事や遊びで疲れがたまった時、ふと鏡を見ると目の下にクマができていることはないでしょうか?目の下にクマができてしまうと、相手に疲れた印象を与え、何歳も老けて見えてしまうものです。
クマの原因は様々ですが、一般的には睡眠不足や疲労がたまるとできやすいと言われています。どのような原因でできるのでしょうか。その原因について考えていきましょう。
- メイクを完全に落とせていない
- メイクは、女性を美しくすることができますが、その一方で肌に負担をかけてしまうもの。メイクをすることで、皮膚にはダメージが蓄積されていくので注意が必要です。
特に、夜遅くに帰宅して急いでメイクを落とした場合。急いで落とすと、メイクが落ちていない可能性があります。もし落ち切っていなかった場合、長時間皮膚がメイクによってガードされてしまうため、不要な角質を輩出することができず、肌に残ってしまう状態が生じてしまいます。
1日程度であれば問題ありませんが、これが積み重なっていくと、その分皮膚に負担をかけるため、結果としてくすみやごわつきができてしまい、色素沈着によるクマの出現やたるみ肌につながります。
- 血行不良である
- 血行不良は、皮膚全体に良くない影響を与えます。血の巡りが悪いと新陳代謝が悪く、美しい皮膚を保つことはまず難しいと考えましょう。血行不良になると、目の周りの血流が悪くなります。血流が悪くなると毛細血管が青くなり、その毛細血管が皮膚越しに見ると青く見えてしまうというのが、クマにも影響を与えてしまう原因です。
冷え性の人は、特に血の巡りが悪くなっているため、青クマが発生しやすくなります。ちなみに、青クマはこれ以外の原因でも発生してしまうものです。血行が悪いとクマだけでなく、体全体に影響を与えてしまうものなので、気になる人は、血行不良対策をおこないましょう。
- 目の使いすぎ
- パソコンやスマホ、ゲームなどなど、現代社会では画面を見る機会が以前に比べて多くなりました。そのため、目を使いすぎて眼精疲労になっている人も多くいます。
この眼精疲労は、結果として血行不良を招きます。血行不良は、青くまを引き起こす厄介なものなので、目を使いすぎないようにしましょう。
1日中画面を見続けている人は、特にケアをしっかりしてください。
- 目をこする
- 目をこする癖のある人は、注意が必要です。目がかゆいと擦ってしまいますが、これは目を刺激していることになり、目と目の周囲が色素沈着していきます。
色素沈着をすると、茶クマを引き起こす原因に結果としてつながるので、花粉症等で目をこすってしまうような人は、特に気をつけましょう。
- 日焼け対策を怠る
- 日焼けは、肌にメラニンや色素沈着を発生させます。日焼けは、シミにもつながるものなので、対策が必要です。
目元も紫外線を受けすぎるとクマに影響するので、必ず紫外線対策をしっかりしましょう。特に、日差しが強い日には、しっかりと日焼け対策を行うことで、ある程度守ることができるので気をつけましょう。
- ストレス
- ストレスも、血行不良を引き起こす原因の1つなので、注意が必要です。ストレスをためすぎていると、体の血の循環が鈍くなり、結果として血行不良を引き起こします。
ストレスがたまってきたと感じたら、リフレッシュをすることが大切。ストレスを溜めすぎれば、自然とクマを作る原因を自ら作っていることになっているので、気をつけましょう。
- その他
- 今まで紹介した対策以外にも、クマを作ってしまうものはあります。貧血、うつ病、花粉症、肝機能、腎機能低下等の体に病気を持っている人は、クマができやすい体です。そのため、これらの原因が解消されれば、クマもある程度改善されることもあります。
また、生まれつきの体質でクマが目立ちやすい人もいます。このような人は、クマが目立ちやすい体質であることを理解しておく必要があります。
体調不良などによる血行不良、ドライアイ、眼精疲労なども、クマを引き起こしてしまう原因となります。
黒・赤・茶・青クマができる原因は?
黒クマや赤クマ、青クマなどクマには様々な種類があります。どんな時にどんなクマがあらわれるのか調査しました。
- 黒クマ
- 黒クマは目の下にふくらみがない時とある時で原因が分かれます。ふくらみがない時は、加齢に伴い目の周りの脂肪が縮んだり、皮膚のたるみにより皮膚のへこみが目立って黒ずんだりしてしまうのが原因です。
ふくらみがある時は、年齢を重ねて眼窩脂肪を支える筋肉にゆるみが生じ、眼窩脂肪が突出することでへこみができて、黒クマになります。
- 赤クマ
- 目の周りにある眼輪筋の筋肉組織の透過や、眼窩脂肪が突出して皮膚の下に赤く透けて見えることが赤クマの原因です。
目の下に小さな血栓症が発生して赤クマになることも。テレビやパソコン画面を長時間眺めて目を酷使すると、目の下にプクッとした膨らみができるのが、赤クマ発生のサインです。
- 茶クマ
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表皮部分の茶クマは色素沈着が原因となってあらわれる症状。目のこすりすぎや紫外線から受けるダメージによって色素沈着が起こりやすくなります。中には乾燥によるかゆみや化粧品かぶれ、アトピー性皮膚炎が原因の茶クマも。
真皮レベルでメラニンが皮膚の奥に沈着してできた茶クマは遅発性両側性太田母斑と呼ばれます。アザに分類され、20代以降にあらわれる場合がほとんど。
ホルモンバランスの乱れや加齢が原因とされているので、あまりにひどいようなら1度医師のもとを訪れたほうがいいでしょう。
- 青クマ
- 目の周囲にはたくさんの毛細血管があり、その場所の血液の流れが悪くなって青クマになるのです。目の周りの皮膚は薄く毛細血管が透けて青っぽく見えるので、青クマと呼ばれています。
冷えやホルモンバランスの乱れ、睡眠不足など原因は様々。パソコンの画面を長時間見続けることで血の流れが滞ることも原因の1つです。
たるみによる黒クマに要注意
黒クマはたるみが原因で現れるので、ホームケアで改善していくのはかなり難しいと言えるでしょう。目元のタルミには眼筋トレーニングが有効ですが、即効性はなく、効果も個人差が大きいのです。
黒クマ状態になるとホームケアで対処しきれずに、美容クリニックで施術をする人が増えてきます。
美容クリニックでは、目の下にある余分な脂肪を切除、目の下のタルミと皮膚の境目をなくすためにヒアルロン酸や、処理した自分の脂肪を注入しますが、外的に施術するので即効性があり、一度、施術すればその後何度も通院しなくても良いので、忙しい人でも負担が少ないと言えるでしょう。
- 黒クマを改善できる施術の相場
- ・エステ
2,000円から2万円程度。
目元に特化した施術は、比較的値段も高く設定されていることがほとんどです。サロンによっては、1回ごとに支払うよりもまとめて支払うほうが安い設定になっています。会員登録があるサロンは、会員登録することで1回あたりの料金が安くなります。
- ・美容クリニック
クリニックにより独自の施術もあり、料金にはかなりばらつきがあります。キャンペーンやモニター価格などでも施術料金は違ってくるので、事前確認が必要です。 - 下瞼脱脂法 20万~30万円程度
- 経結膜脱脂法 20万~30万円程度
- 脱脂術+リポトランスファー 30万円台程度
- プレミアムオートファイバー法 20万~30万円程度
- プレミアムPRP皮膚再生療法 20万~30万円程度
- SBC・リッチ・フェイス法 10万円程度
- ヒアルロン酸注入 1万円~10万円程度
- ダウンタイム
- メスを使わない施術の場合は、施術時間も10分~1時間程度と短くダウンタイムもほぼないことが多いです。ダウンタイムがある場合でも1週間と短く、周囲が見ても気がつかないレベルで収まることがほとんど。切らない施術は効果の持続性は長くても3年程度と一時的であることが多いため、定期的に施術を受ける必要がでてきます。
脂肪除去する場合もまぶたの裏側から行うため、傷跡は数ミリ程度。顔に傷が残る心配もなく、腫れや内出血もほとんどないので、当日からメイクや入浴も可能。施術中の痛みは、麻酔をするので我慢できないということはありません。麻酔に注射針が髪の毛レベルの細い物を使用する、施術時間を短くするなど、身体の負担を最小限に抑える工夫がされています。仕上がりも自然なので、周囲に気づかれる心配もまずありません。
- まずはカウンセリングを受けてみよう
- 自分の自己判断でクマを改善していくのは難しく、また目の周囲の皮膚はとても薄くてデリケートです。間違ったお手入れをしてしまうと、さらに症状を悪化させてしまうことも。
そこで頼りたいのが、クマ治療が受けられる医療機関の美容クリニック。美容クリニックでは目のクマに関する施術も日々新しい技術や機器が導入されており、その人の症状に合った施術がピンポイントで受けられるようになってきています。
クマを悪化させるNG行動
クマは様々な原因でできてしまいます。では具体的に、どのような行動がクマを悪化させてしまうのか、以下に見ていきましょう。
- 不規則な生活、睡眠不足
- 昔から言われているように、睡眠不足は目の下のクマの原因になります。徹夜した次の日や短時間しか睡眠をとらない日が続くと、決まってクマがあらわれませんか。
また昼夜逆転生活など、不規則な生活を送ってもクマはできます。 毎日、最低でも6時間は眠るようにしましょう。
- スマホやPCの見すぎ
- スマホやPCの画面からは、「ブルーライト」と呼ばれる、眼精疲労の原因となる光が発せられています。この光を長時間見ていれば当然目は疲れるので、血行不良を起こし、クマができやすくなります。
仕事上、PCを長時間見ていなければいけない方は、ブルーライトを大幅にカットする眼鏡をかけたり、休憩中に目のマッサージをしたりするようにして、少しでも目への負担を減らしましょう。
- 偏った食事
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クマが出る原因には、鉄分不足もあります。貧血気味の方は、目の下に青クマができやすいです。また、バランスの悪い食生活をしていると血液はドロドロになってしまうので、これもまた血行不良を起こし、クマをつくってしまいます。
クマが気になりはじめたら、血行促進効果のあるビタミンEやビタミンCを意識的に摂るようにしましょう。
- ストレスを溜めこむ
- 身体的な理由以外でもクマはできます。ストレスは、溜めこみすぎると血行不良を促してしまうのです。体調だけでなく、自分の精神面を管理するのも大切なこと。
ついつい頑張りすぎてしまう方は、たまには自分を甘やかしてあげましょう。
目の下のクマ予防策
基本的な対処法は、徹夜や不規則な生活は改善し、しっかりと睡眠をとることです。それに加え、血行を良くすることがクマ予防になります。
また、食生活を見直し、しっかりと栄養を摂るようにしましょう。セサミンやDHAなど、血行促進のためのサプリメントも効果的です。メラニンが滞っていることがクマの原因になっている場合は、ターンオーバーを促すために規則正しい生活を送ることと、お肌のお手入れが重要になります。
メラニンを増加させないよう、紫外線予防を欠かさず行うようにし、保湿はしっかり、そして美容成分もたっぷりとお肌に与えましょう。
クマができてしまったら
血行不良やメラニンが原因のクマでしたら、簡単にメイクで隠すことができます。ただし、メラニンが原因の場合、コンシーラーやファンデーションをあまり重ねすぎてしまうと更なる色素沈着を招くことになりかねません。帰宅したらすぐにメイクを落とし、休日はなるべくメイクをしないように心がけましょう。
各クマの対策方法
- 青クマの対策
- 最も効果的なのは、青クマを発生させている要因を解消させることです。血行不良が原因で青クマが発生しているのであれば、血行不良を改善させましょう。
寝る前に、目元をマッサージするだけでも効果があります。この時、優しくマッサージをすることが大切です。
また、しょうが、根菜類をはじめとした血の巡りがよくなる体を温めるものを食べるのも良いでしょう。
- 青クマの対策
- 眼精疲労の場合、日々目をかなり酷使しているため、目を休ませてあげることで、血行不良を改善できます。画面を見すぎたと感じたら、寝る前にケアをしっかりしてあげましょう。
おすすめは、寝る前に温めたタオルを目元に乗せてあげる方法です。この方法を行うことで、目元の血の巡りがよくなり回復力が高まります。
また、疲れた時にこれを行えば単純に気持ちよく、リラックスにもなるのでおすすめ。
- 茶クマの対策
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茶クマの対策は、日焼け対策をしっかりすることで対策が可能です。特に、紫外線の強い5月は気温が高くなくても紫外線対策をしっかりすることで、対策が可能なので、こまめに日焼け止めクリームを塗って対応しましょう。
また、ビタミンCを摂取することで、メラニン色素を抑えることができます。バランスの良い食生活に気をつけることも大切です。
- 黒クマの対策
- 黒クマは、簡単に消すことが厳しいクマ。その原因は、たるみです。たるみは、加齢で引き起こされることも多いため、エイジングケアをしっかりしましょう。目元にハリを取り戻すことができれば、黒クマが目立たなくなります。
黒クマは、今までの過ごし方が直接影響するクマなので、出来る前に予防をすることしかできません。
ほとんどのクマが、生活リズムを改善させることである程度解消することが可能になります。それでも、クマの状態が深刻で、どうしようもなく悩むような状態であれば、脱脂術などの根本治療を行い、原因を根こそぎ解決してしまった方が早いかもしれません。
クリニックでカウンセリングを受け、どういった治療法が適しているのかを医師に相談してみましょう。